「チェスは時間の無駄、金の無駄」のサウジでチェス選手権の謎(ニューズウィーク日本版)

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イスラム教のハラルでチェスが禁止とは知らなかった。ということは将棋もそうなのかな? と思ってちょっとググってみたがわからなかった。

オリンピックは平和の祭典というが、チェスでは外交関係が露骨に出てしまうようで、サウジアラビアで女子プレイヤーの世界選手権が開かれたものの、世界王者のウクライナ選手は髪を覆うのがイヤで参加拒否、カタルとイランの選手にはビザ発給したものの不参加、イスラエルに至っては結局はビザが出なかったという中東イスラム国家の国際関係の複雑さが垣間見れる結果に。

そもそもなんで禁止されてるのに世界選手権を開くのかと思いきや、

実は2015年末、サウジアラビアの最高宗教権威、アブドゥルアジーズ・アールッシェイフは、チェスがイスラームでは許されないとの宗教判断を下していたのだ。

彼はクルアーンの第5章90節の「これ、汝ら、信徒の者よ、酒と賭矢と偶像神と占矢とはいずれも厭うべきこと。シャイターンの業。心して避けよ。さすれば、汝ら運がよくなろう」(クルアーンの訳は岩波文庫版から)を引用し、チェスは時間の無駄、金の無駄、ケンカや諍いの原因だと主張したのである。

要するにチェスは賭け事と一緒だからイカンという、ある意味わかりやすい理論なのだが、とはいってもサウジアラビアには以前からチェス協会が存在していたというからコチラもややこしい。しかも、国家スポーツ庁の後援という。

 記事執筆者の保坂修司氏によると、チェスの原型はインドで生まれて中東経由で欧州に伝わったため、むしろ中東がチェスの本場なのだという豆知識を吸収できたのだが、記事の後半によるとイランのナショナルチームの女性選手がヒジャブをかぶらずに試合をして、国外追放になったというからおだやかではない。

 この女性選手は個性の強いタイプらしいのだが、これも現代の欧米的な人権感覚からすれば、女性の人権を奪っているということになるのであろうか。

 着たい服も着れないのも大変だが、そもそも国の宗教最高権威者に自分の仕事にNGを出されてしまうのはもっと大変であろう。

 最近は中国でラップ禁止令が出されたとかいうニュースを見たが、中東でラップで言いたいことを言い出す若者が出てきたらどうなるのであろうか?

アンダーグラウンドシーンではすでにあるだろうから、ぜひ聞いてみたい。

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